優秀な上司でも「性格が原因で降格」が急増のナゼ これから「仕事できる」定義が激変する深刻背景
その理由はその人の部下に対する当たりがきつく、それが原因で複数の部下が辞めたためです。
また、ある建設関連業の会社では営業部長が新人の態度に腹を立てて叱ったところ、新人が出社しなくなり、そのまま退職しました。
その責任を問われ、営業部長は降格となりました。
執行役員や営業部長に上りつめるほど優秀な方でも、社員の離職が原因で降格となったわけです。
その背景には深刻な人手不足があります。
人手不足の会社でいちばんの問題は人が辞めること
今、深刻な人手不足に陥る会社が続々と増え、人手不足が原因の倒産は過去最多を更新し続けています。
これ以上社員が辞めたら現場が回らなくなる。
そういった会社でいちばんの痛手となること、それは「人が辞めること」です。
そのため、いくら仕事ができても部下を辞めさせる社員は会社にとっていちばんの痛手となることを引き起こすため、厳しい処分が下されるケースが増えています。
そして、部下を辞めさせる社員の典型例が「部下にきつい社員」なのです。
内閣府の「令和4年版高齢社会白書」によると、2010年には8103万人だった15~64歳までの生産年齢人口(国内で行われている生産活動に就いている中核の労働力となる年齢の人口)は、2020年には7509万人、2030年には6875万人、2040年には5978万人、2050年には5275万人まで減ると見込まれています。
そのため、今後ますます人手不足は深刻になると予想されます。
そうなればなるほど、部下を辞めさせるきつい上司は、高い評価を受けられなくなるでしょう。そして、場合によっては厳しい処分を受けることにもなるでしょう。
私のこれまでの経験上、部下にきつい上司にはある傾向が見てとれます。
それが「仕事ができる」ということです。
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