「安い=危険」は誤解、相場より安い中古車の訳 手頃なクルマを探すキーワードは「下取車」

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相場よりも高い中古車は、走行距離が極端に短かったり、未使用に近い状態だったり、人気のアフターパーツが豊富に装着されているなどの付加価値が備わっていることが多く、納得できる人が多いと思うが、気になるのは相場よりも安い中古車だろう。一般的な相場よりも安いとお得に感じる反面、「なにかトラブルを抱えているのでは?」「修理などにお金がかかるのでは?」と考えてしまう読者も多いだろう。

昔は客寄せの“おとり広告”もあったが……

店頭に並ぶ中古車のイメージ。中古車を探していると、相場よりも安い価格で販売されている車両を目にすることもある
店頭に並ぶ中古車のイメージ。中古車を探していると、相場よりも安い価格で販売されている車両を目にすることもある(写真:yamahide/ PIXTA)

昭和の時代であれば、相場よりも大幅に安い中古車を中古車情報誌や広告などに掲載しておいて、それを目当てに来店した客に「その車両は売れてしまいまして……。別にこの車両ならご案内できます」というような“おとり広告”と呼ばれる手法も存在していた。

また“総額〇〇万円”という情報を見て店舗に出向いたところ、「購入するには別途オプションの装着が必須」であるとか「この点検・保証パックに入らないと売ることができない」などといって、当初の総額表示をはるかに超える金額を提示されるというケースも存在していた。

しかし、おとり広告はれっきとした景品表示法違反になり、2023年10月1日からは中古車の支払総額表示が義務化されたので、大手の中古車情報誌や情報サイトに掲載されている店舗のほとんどがこういった悪質な手法は使っていないと考えていいだろう。

もちろん、走行距離を少なく改ざんする“メーターの巻き戻し”を行う、また修復歴や水没歴を隠して販売するといった悪質な手段を使って相場より安い価格で販売している可能性もあるが、しっかり看板を掲げている中古車販売店であれば、そのようなトラブルに巻き込まれることもほぼゼロと言える。

では、「なぜ相場よりも大幅に安い中古車が存在するのか」という点だが、中古車販売店も商売であるから当然、利益と経費が発生する。そこに相場よりも安く中古車を販売できる理由が隠されているのだ。

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