iPhoneを買い替えずに「AIスマホ」にする方法 メールのリライトや消しゴムマジックも可能に
アップルが9月9日のマーケティングイベントで披露した最新のiPhoneは、昨年のモデルとほとんど同じに見える。だがアップルは、スマートフォン内部の(人工知能=AIを最新機種にもたらしたと同社がうたう)新しいソフトウェアによって、消費者に買い替えを促そうとしている。
画像生成やメールのリライトが可能に
アップルが新たに打ち出した一連のAIサービス「Apple Intelligence(アップル・インテリジェンス)」は、画像の生成、電子メールのリライト(書き直しや推敲)、ウェブ記事の要約といった作業を自動化する。
同社によると、古いモデルの処理速度はそうした作業には遅すぎるため、新しいソフトウェアを動かせるのは9日に発表されたiPhone 16シリーズと昨年発売されたiPhone 15 Proのみとなる。処理速度の高いiPhone 16シリーズの価格は799ドル(日本では12万4800円)からとなっており、今月中に販売が開始される予定だ。
だが、別の方法でもApple Intelligenceと同様の機能が使えるとしたらどうだろう?
今年6月のWWDC(ソフトウェア関連の会議)でApple Intelligenceが発表されるだいぶ前から、文章や画像を自動生成する多数のアプリが広く利用できるようになっていた。
「生成AI」と呼ばれる技術は、同じグループに属する単語や画像を予測して、キャッチーな詩を書いたり、窓枠に座る本物そっくりの猫の画像をつくり出したりする。生成AIを用いたこのようなアプリは、ここ2年ほどのトレンドだ。
この点についてアップルにコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。