世界遺産の「猫の街」へ絶景と至福の時間を求めて モンテネグロ・コトルの中世の町並みと地域猫
また、コトル旧市街の背後には岩肌がむき出しになっている険しい山々があり、黒い山を意味するモンテネグロの国名を体現しているようだった。オスマン帝国の侵入を防ぐために築かれた旧市街を囲む城壁は全長4.5㎞にも及び、背後の山々にまで続いている。
2度目の渡航を決めた景色
城壁をたどると、赤やオレンジの瓦屋根が並ぶ旧市街の家々と清々しい青のコトル湾を望むことができた。私たち夫婦にとって2度目の渡航となったモンテネグロのコトル。城壁の階段を上った先にあるこの景色こそ2度目の渡航を決めた一番の要因だった。
この街で長く暮らしてみたいと思わせる美しい湾と街並みは何度見ても息を呑む。しばらく景色を眺めているとなんと1匹の猫が城壁の階段を上ってきた。同じく景色を眺めに来たのだろうか。そして座ってひと休みしている妻の足の間に滑り込み寝始めた。ずっと続いてほしい安らぎのひとときをしばらく猫と一緒に過ごしてから帰路に就く。
映画『紅の豚』や『魔女の宅急便』の舞台とも言われているアドリア海、そして歴史ロマンにあふれる中世の街並み。
そんな場所で穏やかに過ごす猫たちの姿を想像してみてほしい。猫の街コトルは猫好きにとって天国といっても過言ではない。
また猫たちに会いにコトル旧市街を訪れたい。3度目のモンテネグロ渡航もきっと近いだろう。
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