VWにとってはどうか。もともとスズキにこだわっていたフェルディナント・ピエヒ前会長は、路線対立から経営を退いている。両社の関係が修復不可能になっている以上、たとえ法的に関係継続が認められたとしても、得られるものはない。メンツはともかく、お荷物でしかないスズキ株が、今回の買い戻しによって利益とキャッシュを生めば、現経営陣にとって悪い話ではない。30日にVWは「収益および流動性の改善を期待している」というコメントを出したが、“負け惜しみ”だけではないはずだ。
スズキにとって、そしておそらくVWにとっても、最悪のシナリオは提携解消が認められず、別れのきっかけを失うことだったのではないか。新しい一歩を踏み出せるという意味では両社にとってハッピーと言えなくもない。なお、提携前と現在ではスズキ株は約1.7倍、VW株は約2.0倍に値上がりしている(円/ユーロ相場は変動を経てほぼ同じ水準)。
引く手数多のスズキ、再婚するのか?
VW問題が片付いたことで、次の注目はスズキの次の相手だ。
この記事は有料会員限定です
残り 1462文字
