三菱地所、「常盤橋プロジェクト」の全貌 1兆円を超える大型開発に

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三菱地所は、アベノハルカスを上回る日本一の高さのビルを建設する

[東京 31日 ロイター] - 三菱地所 <8802.T>の杉山博孝社長は31日、東京駅に隣接する再開発プロジェクト(常盤橋街区再開発プロジェクト)について会見し、1兆円を超える規模になるとの見通しを示した。同プロジェクトは東京駅の日本橋口前に位置する常盤橋街区で進められ、敷地面積は約3万1400平方メートル。

現在、朝日生命大手町ビルやJXビル、大和呉服橋ビルがある場所にあたる。

プロジェクトでは、4棟のオフィスビルや変電所施設、下水ポンプ場などが建設される計画で、2017年度から段階的に着工。約10年をかけ、最後の棟は2027年度に竣工する見通し。

このうちの1棟は地上61階・地下5階建てで、高さは約390メートルと超高層。オフィスビルとしては、あべのハルカス(大阪市)を抜いて国内で最も高いビルになる予定。

同プロジェクトの事業費は1兆円を超える規模になる見通しだが、会見で杉山社長は、資金調達にエクイティファイナンスは必要ないとの考えを示した。他の地権者などとの交渉や建設コストなどの関係で、事業費は変わる可能性もある。

プロジェクトでは、東京都が推進する東京国際金融センター構想に合致させるため、大手町から兜町の金融拠点やビジネス拠点を強化するほか、地下街を拡充して利便性を高めることを目指す。

日本銀行本店前の常盤橋公園を新たに拡大・再整備する計画も盛り込まれ、緑豊かな街づくりを目指すほか、災害時にエネルギーを供給できる機能や帰宅困難者のため支援機能も整備する。

(藤田淳子)

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