「成功した親」の子の将来が"むしろ危ない"のワケ 「AIに左右されない仕事が強い」に隠された盲点

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そういう時代が、「やがて」来るのではなく、「すぐ」来ます。

新しい時代には、なにか才能のある人間はどんどん稼げるし、なにも才能がなければどんどん落ちていきます。そして、新しい時代に求められる「才能」は、親世代であるみなさんが共有していたものとは違い、実に多様化しています。

だから、「今、成功している親」ほど危険だともいえるのです。

特性を伸ばすことで強みに

一方で、多様化しているがゆえに、希望もあります。

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以前のように、いろいろな科目で優秀な成績を収め、東大や医学部に進学できる人間だけに才能が見いだせるわけではありません。理科だけが得意だったり、絵が上手だったり、討論に強かったり、あるいは性格がいいというのも才能になりえます。

そうした特性のうち、明らかに突出したものがあるなら、それをとことん伸ばしてあげれば1%のすごくできる人になるでしょう。

それが見当たらない場合は、いくつか伸ばせそうなところを掛け合わせていくことで、その子だけの強みにしていくことが可能です。99%の中にあっても、豊かに暮らしていくことができるでしょう。

これからの親は、わが子に対して、それを絶対にやらなければなりません。凡庸な子どもを凡庸なままにしておかず、その凡庸さの中からマネタイズできる要素を探し出し、掛け合わせて、生き残れる道を創出してあげましょう。上司と部下も同様です。

富永 雄輔 進学塾VAMOS(バモス)代表

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とみなが ゆうすけ / Tominaga Yusuke

幼少期の10年を過ごしたスペインのマドリッドでサッカーに出会う。帰国後、日本の中学校・高校を経て京都大学経済学部に入学。大学卒業後、東京・吉祥寺で「進学塾VAMOS」を設立。現在は東京都内で5教室を展開。先着順で子どもを受け入れるスタイルでありながら、毎年首都圏トップクラスの、志望校への高い合格率を誇り、子どもの主体性や個性に着目した論理的な授業で生徒の成績を伸ばし、圧倒的な支持を集めている。自身のサッカー経験を活かし、現在は塾経営と合わせて、サッカー選手を中心としたスポーツ選手のマネージメント事業も行っている。

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