「死が目前に迫った人」の話に、どう耳を傾けるか 相手の気持ちを100%理解できなくてもいい
大切な人を失った悲しみを「分かち合う」
生きていれば誰でも、理不尽な苦しみ、解決できない苦しみに遭遇します。そのようなとき、同じ境遇の人に自分の苦しみを話すことが支えとなり、気持ちが楽になることもあります。
人はそれぞれ、個性も抱えている事情も異なりますから、お互いの気持ちを100%理解するのは難しいかもしれません。しかし「同じような苦しみを味わった人であれば、自分の気持ちをわかってくれるかもしれない」と思えることが、ときには苦しみを和らげてくれるのです。
たとえば、私の運営するめぐみ在宅クリニックでは月に1回、ご遺族の集まりである「わかち合いの会」を開いています。そこでは、みなさんに、ご自分の気持ちを何度も繰り返しお話しいただくようにしています。


















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