日本企業に足りないのは「いい意味の"宗教化"」だ 現代こそ「働く人の腹落ち」が重要!御社はOK?

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これは「企業の本質」でもある。

企業が「知の深化」に偏ってしまう3つの理由

第一に、人や組織の認知にはそもそも限界があり、「目の前の知」を見てしまいがちだ。

『宗教を学べば経営がわかる』書影
『宗教を学べば経営がわかる』(文春新書)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

第二に、「探索」は時間やコストがかかる。自分の認知を超えて遠くを幅広く見るのは、時間も、人も、余分なお金もかかる

第三に、「知の探索」は遠くの知を組み合わせてみることだから、失敗も多くなる。結果、効率性を重視したい企業にとって、「探索」は無駄に見えてしまうのだ。

いま日本の伝統的な大手、中堅企業の多くでイノベーションが足りないと言われる。

そうなのであれば、経営学的にはその理由は明快なのだ。

多くの日本企業が、「知の深化」だけに偏りがちなのである。

利益を上げつつイノベーションを生み出すには、「知の探索」と「知の深化」の両方をバランスよく行う「両利きの経営」が重要になるが、往々にして企業は「知の深化」に偏り「サクセストラップ(成功の罠)」に陥りがちになる/図表:『両利きの経営(増補改訂版)』より)

では、どうすれば、企業はこの傾向を脱して「知の探索」を続けられるのだろうか?

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事