合格率で判定!「資格に強い大学」ランキング

「医師」から「CA」まで17の資格・専門職を調査

保健師の合格者トップは順天堂大の205人。同大は医師、看護師でもトップで、国家試験に強い大学といえよう。以下、聖隷クリストファー大埼玉県立大学と続いた。看護師と顔ぶれが似ているのが特徴だ。

今年の入試で志願者を減らした薬学部だが、国家試験は、全体で合格者数が9044人、合格率は63・2%と低かった。トップは東京薬科大学で396人が合格し、合格率74・6%だ。次いで京都薬科大学明治薬科大学と続き、歴史のある薬科大の強さが際立っている。

診療放射線技師ではトップが帝京大で103人、68・2%の合格率だ。次いで国際医療福祉大、鈴鹿医療科学大学と続く。

警察官や消防、教員、就職率で小規模大が光る

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次に採用試験に合格する必要がある専門職の公務員を見ていこう。まずは警察官だ。人数では日本大学が172人とトップで、次いで国士舘大学近畿大学と続く。総合大学が強いが、就職率で見ると小規模大学が強い。トップは日本文化大学だ。同大は法学部の単科大学で61人が就職、警察官の就職率は33・3%と卒業生の3人に1人が警察官になる。同大の奥村卓石教授がこう話す。

「対策講座に力を入れていることが警察官の採用試験合格者が多い理由です。ただ教養力をつけるだけではなく、人間性も小規模大学の特徴を生かし、ゼミを通してきめ細かく指導して高めています。そうした教育は、企業への就職を希望する学生にも効果があります」

消防官のトップは国士舘大の73人で、次いで帝京大、日本大と続いた。就職率で見るとトップは国立の鹿屋体育大学で、次いで千葉科学大学大阪体育大学の順だ。

自衛官ではトップは日本大の41人で、次いで近畿大大東文化大学の順。就職率では函館大学ノースアジア大学志學館大学の順で地方の小規模大学が強かった。

次に教員を見ていこう。教育学部は文系で人気の学部だ。自治体の財政難から公務員採用が減り、代わって教員人気が上がっている。高等学校教員のトップは日本大、私立大が強いのが特徴だ。中学校教員となると、トップは北海道教育大学で、以下、大阪教育大学愛知教育大学と、国立の教育大学が強い。小学校教員でもトップは大阪教育大、2位が愛知教育大で国立大が強いが、3位に文教大学、4位に岐阜聖徳学園大学の私立大2校が入っている。

幼稚園教員のトップは聖徳大学で、続いて東京家政大学神戸親和女子大学の順。女子大の強さが目立つ。保育士のトップも聖徳大で、桜花学園大学と続く。福祉系の大学がトップ10に入ってきているのが特徴だ。

最後に人気のキャビンアテンダントの就職者数ランキング。トップは関西外国語大学、2位が青山学院大学、3位が関西学院大学。外国語教育に強い大学が上位だ。

専門職を選ぶのは、進学の段階で将来の職業を決めることでもある。そこで大切な要素が適性だ。適性がないのに進学しては、苦労することになる。本人にはわかりにくい適性を判断し、子どもにアドバイスするのは保護者の役目といえるだろう。

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