吉野家は子会社のSPEEDIAをもち(余談だが私は一瞬、某有名情報プラットフォームと読み間違え、吉野家がいつのまに買収していたのだ、と驚いた)、茨城県石岡市にある牧場ではダチョウ500羽を飼育している。
なお、この牛・豚・鶏・ダチョウの畜種分散については、以下の3つの観点で評価できるだろう。
(2)輸入価格上昇に伴う、買い負けへの対策となる
(3)健康志向の意識が高い消費者にアピールできる
(1)リスク軽減から評価できるだろう。吉野家は、そもそも肉に頼らない代替肉の研究も進めているし、商品の分散を図るのは当然ともいえる。
また(2)現在はやや落ち着いたが円安で輸入価格が上昇している。国際的に肉類の買い負けが続くことも予想される。分散とともに国内で調達できる材料に変更することは、サプライチェーンの安定に寄与するだろう。また政治環境にも左右されにくくなる。
さらに(3)健康志向の意識が高い消費者にアピールするだろう。消費者ニーズの多様化に応えられる。実際に、オーストリッチ丼はその珍しさもあって、多くのメディアがとりあげた。
スキンケア商品の発表
そして、発表内容の2つ目は、オーストリッチ(ダチョウ)の成分を使ったスキンケア商品の発表だった。“美容成分の浸透効果を高める「グラマラスブースターオイル」”(税抜50ml/定価1万4000円)をはじめとして「グラマラスエイジングクリーム」(税抜40g/定価1万5000円)「モイスチャーマスク」(税抜1枚/500円)などがある。
興味深かったのは、吉野家グループの飲食事業ではなく、文字通り、美容と健康をずばり狙ったスキンケア商品だった点だ。オンライン販売だけではなく、家電量販店等にポップストアも出していくようだ。ちなみに私はてっきり吉野家店舗でも販売すると思っていたが、それはないようだ。
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