元メーカーのクレーム対応→コンサル転身の事例 2つの特殊な「ニッチ」を掛け合わせて考える

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「専門性」と「マネジメント」の二軸にこだわらず、2つの軸という意味で広く考えて自分のニッチな部分を探しましょう。「専門性」と「専門性」の掛け合わせでもいいですし、「専門性」と「ちょっと変わった趣味」でもOKです。自分が他の人と違うところを探すと、ニッチな部分の発見につながります。

ナンバーワンニッチな自分の表現方法

自分のことを伝えるときにありがちな表現にならないために、ナンバーワンニッチを意識していただけたらと思います。私が今までに出会った、ナンバーワンニッチの事例をご紹介します。

■「経営コンサルタント」をナンバーワンニッチな表現にしている事例

大学時代から環境問題に取り組み、環境NPOの理事も務めているEさんは「サステナブル経営ナビゲーター」というニッチなネーミングで活躍しています。

Eさん曰く、東大卒の経営コンサルタントは数多くいるとのこと。私からすると、東大卒というだけでもかなり印象に残りますが、さらに環境問題にも詳しく、「サステナブル経営」というあまり聞かないワードを使っています。

Eさんが会社を立ち上げたときは、環境に詳しいコンサルタントが今ほど多くいなかったそうです。経営コンサルタントのスキルもあるうえに、環境にも詳しいナンバーワンニッチなご自身の表現方法をお持ちです。

■銀行出身者のナンバーワンニッチな事例

銀行にお勤めだった人が、経営コンサルタントを目指すことは比較的多いです。金融業界出身の経営コンサルタントだと、ありふれている印象を受けます。

子ども向けに金融教育を提供する「金融教育コンサルタント」の肩書を使って活動を始めた方がいます。

今後金融教育が必要になる学校教育現場で、金融教育やスタートアップ支援を行うためのノウハウを提供しています。

■元メーカーのお客様対応担当者の事例

お客様対応窓口の担当者は、日々お客様からの声やクレームを受け取ります。自分自身は会社の顔としてお客様に向き合わなければなりません。Qさんはその現場で30年の経験をお持ちです。

日々受けるお客様の声を本社にレポートし、お客様のご意見に対応する方法をコンサルティングメニューにして、クレーム対応コンサルタントとして独自のノウハウを提供しています。

どの事例も、過去の経験と自分の珍しい趣味や、やりたいことを掛け合わせているのがポイントです。キャリアの2つの柱を持つ優位性はよく言われていますが、そのような考え方と同じです。

キャリアの二軸とは、一般的には「専門性の軸」と「マネジメントの軸」を指すことが多いですが、ここで言うキャリアの2つの柱は、一般論にとらわれず、過去のキャリアや経験から考えてください。

ぜひ、みなさんもご自身の本当の強み「ナンバーワンニッチ」を見つけて、その強みを活かせるコンサルタントの仕事にチャレンジしていただけたらと思います。

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林田 佳代 ソフィアコミュニケーションズ代表取締役

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はやしだ かよ / Kayo Hayashida

株式会社ソフィアコミュニケーションズ代表取締役。コンサルタントとしての意識や考え方を持つことによって60秒で不安がなくなる生き方を提唱。リストラが心配な人や定年退職前の不安な人にとって駆け込み寺のような存在となっている。ゼロからコンサルタントになる方法を伝え、活躍できるフィールドを提供し、企業での実務経験を活かした新しい道への後押しをしており、年収1000万円以上のコンサルタントも輩出。金融機関、官公庁、大手メーカー、サービス業など、コンサルタントの出身業種も多岐にわたる。

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