ChatGPTが難点?フォルクスワーゲン最新3モデル ゴルフ/ティグアン/パサート現地で見たVWの今
しっとりとした乗り心地と、過敏でも鈍でもないステアリングの設定も絶妙で、運転席にいると、たいへん満ち足りた気分になる。ただし、後席は合成繊維のシート地のせいで身体が微妙に滑って、落ち着かなかった。
皮革(本革)を使わない内装のことを「ビーガンインテリア」といったりして、動物由来の素材を回避する傾向が出てきている。ただしこのように、素材を含めて過渡的な状況なのかもしれない。
パサート ヴァリアントは、ゴルフの上に位置するセダン「パサート」のワゴン版だ。といっても、パサートとして9代目となる新型が、ヴァリアントに1本化され、セダンの設定はないという。
「ビジネスクラスの車両であると同時に、ファミリー向けのオールラウンダー」というのが、フォルクスワーゲンによるパサート ヴァリアントの定義。この新型もやはり「市場もっとも先端的なテクノロジーを搭載した」ことが、特徴の第一点としてうたわれている。
私が乗った「eHybrid R-Line」は、1.5リッターエンジンを使うプラグインハイブリッド。最高出力は130kW(日本導入車両は110kWになるという)。
フォルクスワーゲンによると、ドイツを含めたヨーロッパ各国においての“1回の移動量”の平均は、95%が50km未満で、99%が100km未満なのだそうだ。だから、「(このeHybridでは)すべての移動の99%を電力のみで走行できる」と説明する。
なお、日本では、1カ月で平均370kmほどしか走らないというから、ヨーロッパの人の走行距離よりもだいぶ少ない。プラグインハイブリッドなら、ガソリンを使わずに生活ができるだろうか。
乗ってみればスムーズな加速感が特徴的で、重心高も低く感じられ、高速走行における安心感が高い。室内も、前後席ともに空間に余裕があって快適だった。
もちろん、このパサート ヴァリアントでも、MIB4によるインフォテインメントシステムの恩恵にあずかれる。
日本仕様にもChatGPTを!
日本ではゴルフとそのワゴン版であるゴルフ ヴァリアントが、2024年9月の受注開始で、2025年1月以降の発売。ティグアンとパサート ヴァリアントはやはり9月開始で、発売は11月以降だそうだ。
昨今の情勢を考えると価格は上がってしまいそうだが、きっと購入して損のないクルマになると思う。願わくば、日本仕様にもChatGPTを早々に導入してほしい。
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