ChatGPTが難点?フォルクスワーゲン最新3モデル ゴルフ/ティグアン/パサート現地で見たVWの今

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私がドライブしたゴルフは、「eTSI Life」というグレード(日本に導入時には「Active」と呼ばれるそう)。85kWの1.5リッターターボエンジンに、モーターを必要に応じてトルク増強に使う、48ボルトのマイルドハイブリッドシステムが組み合わせてある。

走り始めると、スムーズな加速とともに重めのアクセルペダルやしっかりした操舵感覚が印象的で、アウトバーンの時速130km制限区間では、気持ちよく流れに乗って走ることができた。

余談になるが、速度無制限区間では、走っているとその横を速い車両が一瞬で通りすぎていく。ドイツ人は、“飛ばす”のだ。

アウトバーンにてパサート ヴァリアントの後ろ姿(写真:Wolfgang Grube/Volkswagen)
アウトバーンにてパサート ヴァリアントの後ろ姿(写真:Wolfgang Grube/Volkswagen)

ゴルフの足回りは硬めで、ハンドルや足裏への振動はよく抑えてある。一方、シートのクッション性というか耐振動性がいまひとつ。身体に伝わってくる路面からのバイブレーションが、高い質感を期待していた私にはやや残念な点だった。

感心したのは、運転支援システムだ。アダプティブクルーズコントロール(ACC)とレーンキープを統合制御する「トラベルアシスト」がそなわっている。

本国仕様では、さらに交通標識認識機能(TSR)が加わっており、アウトバーンでも一般道でも、自動で速度を調整。さらに「プリディクティブACC」という機能が、ナビの地図データを読み取り、たとえばカーブの手前で減速するなど制御を働かせる。一般道でも車線がきちんとあれば、ハンドル操作は車両に任せて走れるのだ。

これらとともに、先述のボイスコントロールシステムを使うと、“このベクトルでクルマは進化していくのか”と、納得する気持ちになってくる。

同様のシステムは、ティグアンとパサート ヴァリアントにも搭載。どちらのモデルでも高い利便性を体験できた。ただし、いまのところChatGPTは日本仕様につかないようで、それだけは残念でならない。

ティグアンはフルモデルチェンジにより3代目となった(写真:Wolfgang Grube/Volkswagen)
ティグアンはフルモデルチェンジにより3代目となった(写真:Wolfgang Grube/Volkswagen)

ティグアンは「満ち足りた気分になる」

ティグアンは、「TDI 4Motion R-Line」という、142kWの2.0リッター・ディーゼルエンジンに、4MOTIONと名付けられた全輪駆動システムが組み合わされたモデルをドライブした。「アダプティブシャシーコントロールDCC Pro」をそなえていたモデルで、しっかりした操縦性が光っていた。

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