「水商売」を離れるためにはどうするべきか どんなに悩んでも過去は変わらない

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同様にバイセクシャルであろうと何であろうと、就職できるかどうかとはまったく関係がありません。そのことで、行動に移す前から自分自身に対する自信を失ってはいけません。

それより現実的な選択肢として、目の前にはどんな選択肢があるのかを幅広く検討してみてください。そして、今後、ゆうさんが進むべき道の中で、何がご自身の努力で変えられて、何が変えられないのかを冷静に考え、自分自身で現状を打破するための行動をしましょう。

王道を正面突破するべきではない

では現実的な選択肢として何が考えられるか。まず率直に言うと、世間で言うところの常識的なパスや王道の道は、現実的な選択肢の外と考えたほうがいいです。それ以外の選択肢から探しましょう。

たとえば新卒採用がメインの会社(ほとんどの大企業がそうですね)に今から採用される可能性は低いでしょうし、同様に実質的に年齢制限があるような会社も厳しいでしょう。ドライに聞こえるかもしれませんが、ご自身の状況を踏まえ、確率の高いところに注力すべきで、狙うターゲットを間違えてはいけません。

前例を作るのだ、という意気込みも大事なのですが、ゆうさんからいただいた質問を拝見すると、ご自身に自信を持てていない状況ですし、また向かうべき方向性に確固たる信念が少なくとも今はない状態ですので、世間で言う王道の正面突破はお勧めできません。

一方で、未経験でも採用をしている会社や仕事もあります。実務上の経験が今はなくとも、資格をフックにして入り込めるような業界や仕事はあるかもしれません。

要は、ゆうさんにとって入り込めるチャンスはどこにあるのか、そのきっかけやフックを探ったうえでその中からその先、つまり「これからそこで経験をすることでどれだけ将来が開けるか」という基準で考えて選択をすればよいのです。

なんだかんだ言って、まだゆうさんは26歳です。可能性はあります。ご自身と同じように卒業後しばらくしてからキャリアをスタートさせた人がいればその方の話を聞いてみたり、周りにいなくてもそういった方の書いた本を読んでみたりするのもいいでしょう。参考になるはずです。

次ページ最終的には本人の判断
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