日経平均株価、2万円割れは必至 ダウ大幅続落、1万7000ドル割れ

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 8月20日の米国株式市場は大幅続落、ダウ平均株価は350ドル以上値下がりし、1万7000ドルの大台を割り込んだ。写真はNY証券取引所のトレーダー(2015年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 20日の米国株式市場は大幅続落。ダウ平均株価は350ドル以上値下がりし、1万7000ドルの大台を割り込んだほか、S&P500指数も約6カ月ぶりの安値をつけ、年初来でマイナスとなった。中国経済の減速が世界経済に影を落とすとの不安が広がるなか、売りが膨らんだ。

ダウ工業株30種<.DJI>は358.04ドル(2.06%)安の1万6990.69ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は141.56ポイント(2.82%)安の4877.49。

S&P総合500種<.SPX>は43.88ポイント(2.11%)安の2035.73。

ウォルト・ディズニー<DIS.N>やアップル<AAPL.O>など消費関連株が全般に売られ、主要指数を押し下げた。ダウ平均とS&P500種の下落率は、いずれも2014年2月3日以降で最大。ナスダックは14年4月10日以来の大幅下落となった。

S&P500種が取引時間を通じて200日移動平均を下回ったのは昨年10月以来。

中国は景気減速の懸念が根強く、上海総合指数<.SSEC>は今週に入って8%近く下落。中国商務省は19日、輸出が今後数カ月減少する可能性を排除できないとの見通しを示した。

ヴンダーリッヒ・セキュリティーズのチーフ・マーケット・ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「中国経済の減速ペースをめぐる不透明感が最大の問題なのは間違いない」とした。その上で「この点は原油安という形で表れている」と述べ、株価と原油先物の相関性の強さを指摘した。

この日の米原油先物は、いったん2009年3月以来の安値水準を付けたが、その後は買い戻されて反発して引けた。

ウォルト・ディズニー<DIS.N>は証券会社による投資評価引き下げで6%下落。タイム・ワーナー<TWX.N>も5%下落するなど、メディア株が軟調だった。

アップル<AAPL.O>は、中国の業界全体のスマートフォン販売が第2・四半期に前年比で初めて減少したとの調査会社の発表で売られ、2.1%安で終わった。

半面、決算が市場予想を上回ったストレージ(外部記憶装置)関連機器大手のネットアップ<NTAP.O>は3.4%上昇した。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ2612で上げ457(比率は5.72対1)、ナスダックが下げ2396で上げ437(5.48対1)だった。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約79億株で、月初来平均の67億株を上回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値(非公式)    16990.69(‐358.04)

前営業日終値    17348.73(‐162.61)

ナスダック総合<.IXIC>

終値(非公式)    4877.49(‐141.56)

前営業日終値    5019.05(‐40.30)

S&P総合500種<.SPX>

終値(非公式)    2035.73(‐43.88)

前営業日終値    2079.61(‐17.31)

*内容を追加しました。

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