ソーシャルメディアマーケティング最前線《下》--実践例に見るメディアごとの特性とブランディングに与えた影響
そもそも40~50代をターゲットにしてソーシャルメディアを活用するのは有効な施策なのか、との疑問があるかと思います。
今回、中高年をターゲットにしながらも、あえてソーシャルメディアを活用した大きな理由は、「抗体医薬」という比較的専門的な分野に関心を持ってくれるのは、新しいものを積極的に取り入れる、知的好奇心が旺盛な層であるという想定があったからです。
彼らならば、ソーシャルメディアという比較的新たなチャネルにおいても、自身のアカウントを持ち、コミュニケーションを図っているに違いない、と考えました。
ふたを開けてみると、ソーシャルメディアのユーザーは、ターゲット層にぴったり合致していたことがわかりました。以下で詳しくご紹介していきます。
【Facebookページ】
Facebookページは、ユーザーとの関係性を構築して、オフィシャルサイトへの誘導を図る目的で設計しました。しかし、当初はユーザーからの反応が想定より芳しくありませんでした。
そこで、ユーザーの反応がよい時間帯や、ユーザーが好む投稿内容を、蓄積されたデータから定量・定性的に分析。その結果、投稿時間としては午前中(10~12時)と夜(18~21時)の反応が高いことがわかりました。また投稿内容としては、画像を含んだものが、より好まれることもわかりました。
上記を考慮して投稿時間と投稿内容を調整した結果、「いいね!」数は順調に推移し、2011年11月現在1500人以上のファンを獲得しています。しかも、ユーザーは35歳から54歳までの男性が約6割を占めるなど、ターゲット層を確実に集客することができました。
【Twitter】
Twitterでは情報発信と拡散を目的に、サンダーバードの人気キャラクター「ペネロープ」のアカウントを開設しました。