ソーシャルメディアマーケティング最前線《下》--実践例に見るメディアごとの特性とブランディングに与えた影響
(3)ソーシャルメディアで密なコミュニケーションによってユーザーとの関係性を強化したうえで、抗体医薬への関心喚起を図ったこと
がブランド認知の向上に寄与したといえると思います。
しかし、企業にとってのソーシャルメディアの本質的価値は、一過性の認知度向上にはとどまりません。
たとえば、英国Famecount社統計によるソーシャルメディア上の人気ブランドランキング2位のスターバックスでは、オンライン上でも、同社のミッションステートメントである“to inspire and nurture the human spirit - one person, one cup and one neighborhood at a time.(人々の心を豊かで活力あるものにするために−ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから)”を体現するコミュニケーションを行っています。
http://www.famecount.com/
同社は、Twitter、Facebook、YouTubeに加えて、「My Starbucks Idea」と呼ばれる自社コミュニティサイトと「Ideas in Action blog」というブログを保有しています。
「My Starbucks Idea」では顧客からの新商品やサービスに関するアイデアを募っています。投票で人気の高かったアイデアは実現が検討され、実際に、ここから幾つもの顧客発のアイデアが採用されています。