タイ洪水の深刻度、日本企業への影響を独自調査

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水は首都バンコクに到達し、7日までにバンコク都50区の内、28区が浸水した。「チャオプラヤ川の氾濫懸念はなくなったが、地表を流れる水が1日2~3キロメートルのペースで中心部に向かっている」(ジェトロタイ事務所の助川成也次長)といい、懸命の排水作業が行われている。が、「首都中心部での被害が深刻化すれば、金融市場がストップ、その混乱でタイ発の危機も否定できない」(エコノミスト)との声も上がる。

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景気への影響も出てきた。タイ中央銀行は、11年のGDP成長率予想を4・1%から2・6%に下方修正した。伝染病や観光客減少の問題もある。第一生命経済研究所の西濱徹主任エコノミストは、「景気は来年1~3月期を底に見ているが、状況次第で低迷長期化のおそれもある」と話す。タイへは日本からの輸出も増えている。生産のみならず販売の面でも、タイの大洪水は日本経済に悪影響を及ぼしつつある。

(タイ洪水取材班 =週刊東洋経済2011年11月19日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

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