「完璧な年下妻」と結ばれた彼が別れを選んだ理由 2つの離婚例で見る「夫婦にとって大切なもの」

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2つ下の妻、さとえ(仮名)はきれい好きで、掃除や洗濯などの家事は得意だったが、料理は苦手だった。

「結婚した当初から、スーパーの惣菜が食卓に並ぶことが多かった。元妻が料理をするといえば、肉や魚を焼く、生野菜を切る程度。ただ僕は食にこだわりがあるほうではないので、2人で食卓を囲めていたときは、何を食べても幸せを感じていました」

2年後に女の子を授かった。子どもが生まれて子育てに追われるようになったさとえは、さらに料理に手抜きをするようになり、ほとんどが出来合いの惣菜か冷凍食品になった。

「子どもが小さかった頃、私が会社から帰るのは、元妻が子どもを寝かしつけている時間。そのまま寝てしまう日もあったけれど、それは子育てで疲れていると思っていたし、頑張っている元妻に感謝もしていました」

のぶおは、元妻や子どもを起こさないように、冷蔵庫や冷凍庫から惣菜を静かに出して、レンチンし、自分の夕食の準備をした。

「子どもが小さなうちは仕方ないと思っていたのですが、成長してからも、元妻が子どもと先に食事をしてしまう習慣は変わらなかった。会社から帰ると、僕は残り物をレンチンする。それが当たり前のこととなっていました」

さらにさとえは、子どもの教育には人一倍熱心なのだが、のぶおには、どんどん無関心になっていった。

「小さかった頃の子どもは可愛かったけれど、小学校高学年になってくると、父である私に反抗的な態度をとるようになった。家族のうち、自分一人が孤立しているような感覚になっていったんです」

夫婦間も冷え切り、娘が中学に入った年に、妻から離婚を切り出され、離婚することを承諾した。

夫婦にとって大切なことは?

しずおとまりこのケースだが、まりこは完璧主義者。それは、仕事のうえでは評価されるし、ほめられることなのだろう。

しかし、妻が完璧主義を夫婦生活の中で押し通そうとすると、パートナーである夫は、いつしかそれを息苦しいと感じるようになる。

のぶおとさとえのケースは、最初は愛し合って結婚したのだろうが、次第に夫婦のコミュニケーションが気薄になっていった。

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