総裁選「コバホーク」小林氏の背後にちらつく影 弱点も目立つ「超エリート保守派」に期待と不安

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日本維新の会の創始者で今や最有力コメンテーターの橋下徹氏も「小林氏は『裏金問題は検察でなければ調査できない』と言っていたが、そんなのリーダーの腹の括り方次第。嘘がバレたら公認取り消しとのルールを作って調査すればいいだけ。検察は刑事罰の調査。それと政治的な調査は異なる。小林氏、若いのに残念」と自らのXに投稿した。

「頑張れ」と激励した岸田首相の政策路線を継承

そうした中、小林氏は21日午後、首相官邸を訪ね岸田首相に総裁選出馬を報告。面会後記者団に対し、「(岸田首相は)『頑張れ』とおっしゃった」と笑顔を見せたうえで「(岸田首相は)経済、外交、安全保障、国家的な課題に正面から向き合ってこられた。私も基本的なところは継承しながらやっていきたい」と“岸田路線”を継承・発展させる考えを示したという。

その小林氏だが、先行出馬で注目された結果、総裁選候補内での支持率はほぼゼロから急上昇し、一部メディアは「2K(小泉・小林両氏)のトップ争い」などと煽り立てる。ただ、「党員・党友」の支持状況を巡る一部メディアの事前調査では「現状では小泉氏らに到底届かない」との結果も。

さらに、一部週刊誌では東大法学部同期で結婚した愛妻が立憲民主党にも招かれるリベラル派弁護士であることなど「タカ派エリートを巡るネガテイブな情報」が次々取り上げられている。このため、「足を引っ張ろうとするメディアの洗礼をどう乗り越えるか」(政治ジャーナリスト)が総裁選で飛躍するための最大の課題となりそうだ。

泉 宏 政治ジャーナリスト

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いずみ ひろし / Hiroshi Izumi

1947年生まれ。時事通信社政治部記者として田中角栄首相の総理番で取材活動を始めて以来40年以上、永田町・霞が関で政治を見続けている。時事通信社政治部長、同社取締役編集担当を経て2009年から現職。幼少時から都心部に住み、半世紀以上も国会周辺を徘徊してきた。「生涯一記者」がモットー。

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