型破りHISの胸算用

長崎と上海を結ぶ格安クルーズをスタート

格安クルーズを仕掛ける 型破りHISの胸算用

格安航空会社(LCC)の次は、低価格旅客船ブームが来るか。11月3日、中国・上海と長崎を結ぶ、格安クルーズ客船「オーシャンローズ号」の初便が長崎港から出港した。

仕掛けるのは格安航空券販売大手エイチ・アイ・エス(HIS)だ。同社が経営再建中だった長崎のテーマパーク、ハウステンボスの筆頭株主になったのは昨春。以降、矢継ぎ早に新企画を投入し、ハウステンボスは2011年9月期に創業以来初の営業黒字を達成したようだ。そして、中国人客誘致拡大を目指し、投入するのが今回の客船である。

料金は燃油サーチャージを含め、片道1万円以下。LCCの日本-中国路線の料金と比べてざっと4分の1だ。初便は長崎の訪中団などが乗船する就航記念便という位置づけ。帰港後、オーシャンローズ号は大改装され、最大収容1000人、130の客室(スイート~4人部屋)やエコノミー席を持つ本格旅客船となる見通しだ。

「LES」って何だ?

来年1月末から営業運航を開始し、3月から週3便の定期便に移行。片道1万円の料金でも利益が出る計算で、HISは年間10万~20万人の乗船とそろばんをはじく。

オーシャンローズ号の売りは安さだけではない。HISの澤田秀雄会長は「欧州ではクルーズ旅行が大人気だが、日本ではフェリーと客船の真ん中に当たる船がなかった。船内でゆったりとエンターテインメントを楽しめるローコスト・エンターテインメント・シップ(LES)を目指したい」と力を込める。

 

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