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生成AI「使い手」の能力で大きな差が生まれる必然 AIで「人間は何もしなくていい」はあり得ない

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  • 望月 安迪 デロイト トーマツ コンサルティング テクノロジー・メディア・通信(TMT Division) 兼モニターデロイト ディレクター
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ChatGPTをはじめとする生成AIは、プロンプトと呼ばれる指示文を入力することでそれに対する回答を返してくれる。

たとえば「アルゴリズムとは何でしょうか?」というプロンプトを入力して尋ねると、「アルゴリズムとは、問題を解決するためのタスク指示のセットを示したものです」などと即座に答えてくれる。

人間の知的営為さえも担い始めた生成AIは、「もはや人間が考えられることがなくなっていくのではないか」という気にさえさせられる。

しかし実際のところ、AIが生成するアウトプットの質は、投げかけられた問いの質に大きく左右される。

斬新で具体的な仮説のある問いに対して優れたアウトプットを生成する一方、誰もが思いつく表面的で浅い問いからは浅いアウトプットしか返ってこない。

まさしく、Garbage in, Garbage out(ゴミを入れたら、ゴミが出てくる)であり、Quality in, Quality out(高品質なものを入れたら、高品質なものが出てくる)だ。

生成AIによりよい指示を与えるための技術は「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれるが、そうしたテクニック論を超えて、その根底には「よい問い」を与えるための人の思考や創造性が通底している。

これからの時代は生成AIを操作する人間の能力が真に試されているのであり、だからこそ僕らはその鍵となる「問いを立てる力」を磨かなければならない。

問いを立てる不安や怖さ、恥ずかしさ

とはいえ、そもそも「問いを立てる」ことについて苦手意識を持っている方もいるかもしれない。

たとえば授業やセミナーなどで「質問はありますか?」とあった際に、教室や会場が無言に包まれる状況を多くの人が経験したことがあるだろう。そのとき、参加者の心の中には次のような心理的な不安、怖さ、恥ずかしさがあるように思える。

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