超人気の国民宿舎「鵜の岬」を知っていますか 26年連続で利用率ナンバーワンの秘密に迫る
そうなると料金が気になる。「国民宿舎の割に高いのでは?」と思ったが、1泊2食付きで8763円!
お手ごろな価格だ。とはいえ、26年連続でナンバーワンを守り続けるには、ほかの魅力もあるに違いない。取材班は、「鵜の岬」宿泊客100人に聞き取り調査を敢行。大きく4つのポイントがあることがわかった。
鵜の岬、魅力ポイントとは?
その1「家庭的なおもてなし」
鵜の岬では、布団敷きの際に、お客さんの靴を磨くのが昔から伝統だという。「靴磨き?」と思うかもしれないが、そこには、「自分の家に大切なお客様が来たときのような気持ちで、おもてなしをする」という、このサービスを始めた元総支配人のモットーがある。鵜の岬は、このサービスを30年以上も前から続けている。これが、多くの常連客を生み出し、口コミなどでその輪を広げてきたというワケだ。
その2「全室オーシャンビュー」
鵜の岬の魅力の一つが、部屋から見える絶景だ。太平洋に面しており、全室から海が見える。晴れた日は伊師浜海岸の水平線を望むこともできるという。
その3「茨城の旬の味覚」
鵜の岬は、季節の料理もウリの一つ。食事は茨城県のブランド豚、ローズポークのしゃぶしゃぶ、マグロ、カンパチ、海老の刺身の三点盛り、焼きアナゴ入り釜飯など、全8品の豪華版! そんな中、ローズポークを使った豚汁が一番人気。さまざまな素材を使った茨城の旬の味覚が、宿泊客を惹きつけているようだ。
その4「展望温泉風呂」
そして、最上階8階にあるのが展望温泉風呂。太平洋を一望できる大パノラマで、ナトリウム硫酸塩泉の鵜の岬温泉は、神経痛や筋肉痛、冷え性などに効果がある。朝は展望風呂の女湯に東向きの窓があり、日の出を眺められる。
この鵜の岬が1泊2食で9000円を切る価格設定にできるのは、公共の宿だからだ。これがもし、民間の宿泊施設だったとしたら、どの位のお値段になるのだろうか。宿泊施設のプロに算出してもらったところ、「最低でも1万5000円ぐらいの料金だったとしてもおかしくない」。施設、料理、サービスの魅力を考えると圧倒的に割安といえるワケだ。公共の宿という部分を割り引いても、コストパフォーマンスに優れなければ、お客を惹きつけられないというのは、どんな商売でも同じことだろう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら