超人気の国民宿舎「鵜の岬」を知っていますか 26年連続で利用率ナンバーワンの秘密に迫る
この夏休みに旅行に出かけた、あるいはこれから出かけるつもりだという人は少なくないだろう。国内旅行の際にお薦めしたい宿泊施設の一つが「国民宿舎」。国立公園、国定公園、都道府県立自然公園、国民保養温泉地など、自然環境の優れた休養地に建設されている公共の宿だ。「全国に107カ所あり、1泊2食の利用料金が大人7000~1万円程度。会員制度のようなものはなく、個人でも家族連れでも、職場のグループ団体でも、誰でも気軽に利用できる」(公営国民宿舎HPより)
圧倒的な人気を誇る国民宿舎
その全国107カ所の国民宿舎の中で、26年連続で利用率ナンバーワンを守る施設がある。「鵜の岬」(うのみさき)。太平洋に面した茨城県日立市十王町に位置する宿泊施設だ。「予約の取れない国民宿舎」とささやかれ、2位以下を圧倒的に引き離す人気ぶり。繁忙期はハガキだけでの申し込みになり、2014~2015年の年末年始には、宿泊定員の25倍にも上る6300通もの予約申し込みがあったという。
それほどの人気なのはいったいなぜか。TBSテレビ『世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?』取材班は、その秘密を探ることにした。「鵜の岬」に関して調べてみると、特にご年配の方に好評のようだ。そこでまずは、「おばあちゃんの原宿」とも呼ばれる東京・巣鴨で聞き込み調査をしてみた。あるおばあちゃんは、「生きているうちに行きたい」とまで言う。
取材班は「鵜の岬」へ向かった。東京から車で2時間。着いた先に広がっていたのは、なんともゴージャスな空間。まるで高級リゾートホテルのような装いだった。国民宿舎といえば、「誰もがレクリエーションと健康増進を」というキーワードが定番。何とも地味な施設を想像していただけに、意外だった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら