東京ディズニー、今年も"計画超え"なるか 目玉なく、出だしは09年度以来の客数割れに

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イベントだけでなく、新たなアトラクションもオープン(c)Disney

7月17日には、人気キャラクター「スティッチ」のアトラクションが新たにTDLにオープン。スクリーンに映されたスティッチとリアルタイムで会話ができるアトラクションで、子どもだけでなく大人にも人気が出ているという。

そのほか、TDS限定のクマのキャラクター「ダッフィー」登場10年を記念したイベントもスタート。根強いファンが多いキャラクターだけに、集客の底上げが期待できそうだ。

さらに9月から始まるハロウィーンのイベントもTDSでは大きく変化させる。ここ5年ほどはずっと「異国情緒あふれる華やかなハロウィーンカーニバル」という同一テーマで開催してきたが、今年は「ヴィランズ」という、ディズニーアニメーションに登場する悪役にスポットを当てる。昨年に映画でヒットした「眠れる森の美女」の魔女「マレフィセント」や、「白雪姫」の魔女らがメインに登場するという。ヴィランズは2008~2009年にTDLのハロウィーンイベントに登場したことがあるが、TDSでは初めてになる。

7月も前年割れ、今後挽回なるか

すでに動き出した夏以降の集客へ向けた取り組み。だが7月も昨年の「ワンス・アポン・ア・タイム」の集客パワーを超えることはできず、前年同月比で入園者数は下回ったようだ。

来年1~3月には前年度同様「アナと雪の女王」のイベントも予定するが、新しいものではないだけに、この時期に2014年度の客数を超えるのは難しそうだ。「夏休みの前半は海やプールがメイン。都心部のレジャー施設はお盆明けからがヤマ」(レジャー業界関係者)。成長を維持するためには年内中に追い込みをかけられるかがカギを握る。場合によってはさらなる集客策も求められそうだ。

鈴木 良英 東洋経済 記者

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すずき よしひで / Yoshihide Suzuki

『週刊東洋経済』編集部記者

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