東京ディズニー、今年も"計画超え"なるか 目玉なく、出だしは09年度以来の客数割れに
この過去2年の伸びのすさまじさを勘案すれば、今年度に多少、客数が減少しても十分に許容範囲なのかもしれない。実際オリエンタルランドは2015年度の通期予想に関して、客数、利益ともに前年度以下と想定している(営業利益は前年度比4.1%マイナスの1060億円、客数は3040万人)。
だがそんな同社をよそに、多くの市場関係者たちは「インバウンドの追い風もあり、前年並みかそれ以上はいく」(ある証券アナリスト)と期待を寄せているのだ。その根拠は、同社が2013年度も2014年度も、期初の計画を大幅に上回る業績をたたき出してきたことにある。入園客数でみれば2013年は約359万人、2014年は337万人、それぞれ当初の予定から上振れた。
4~6月というのは全体でみればそう客数が多い時期ではない。“会社の計画は上回るに違いない”という期待が現実に変わるかどうかは、夏休みからクリスマスにかけての稼ぎ時にどこまで挽回できるかにかかっている。
夏以降のテコ入れ策は
夏以降、客数が増加に転じる要素はあるのか。現在、東京ディズニーランド(TDL)とTDSの両パークは夏の恒例イベントの真っ最中だが、新しいアトラクションやショーもスタートしている。
まず、電飾を使った夜の定番パレード「エレクトリカルパレード・ドリームライツ」が、7月9日から4年ぶりにリニューアルした。ディズニープリンセスの中でも人気上昇中の『塔の上のラプンツェル』をはじめ、7台のフロート(装飾を施したパレード用の台車)を新たに投入している。
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