エンジニア起業家に学ぶ「挑戦する勇気」出す方法 「自信が無いのは自分のせいだけじゃない」

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咸 多栄 だむは
(写真:赤松洋太)

チャレンジしていれば、自信は後からついてくる

――自分に自信が持てず、なかなか思い切ったチャレンジができない人もいると思います。自信を付けるおすすめの方法はありますか?

まずは行動量を増やして、小さな成功体験を積み重ねることをおすすめします。

先ほどもお伝えしましたが、私は「とりあえずやってみる」ことは得意なんです。チャレンジの分だけ失敗も多く経験しているから、失敗することに慣れている。失敗に対する恐怖心が、そこまで大きくないんです。だからこそ、行動できる幅が広がっているし、行動量も人一倍あると思っています。

そして数々の失敗を経験した日々の中で、いくつかの成功体験とも出会えました。

成功体験というとレベルの高いものに聞こえるかも知れませんが、ライトニングトークのようなプレゼンテーションに初めて登壇したといった経験は、登壇するだけで成功体験に数えていいと思います。

私は「行動すれば成功もある」ということを分かっています。たくさんの失敗の中で得られた成功体験の積み重ねが、今の私の自信につながっているんです。

また、これは特に女性エンジニアに向けたメッセージになりますが、自信を持てないのは自分のせいだけではないことも忘れないでほしいです。というのも、バイアスや社会構造の影響から、男性よりも自信を持ちにくい傾向や、完璧な状態じゃないと行動に踏み切れない傾向があるというデータがあるからです。

自分が今一歩前に出れないのは、自分だけのせいではないことを知った上で、改めて自分のことをメタ認知し、ぜひ勇気を持って一歩踏み出してみてください。

――とはいえ「私はだむはさんみたいにできない」と思ってしまう方も多くいそうです。

私だって、有名な大学を出たわけでもなければ、大企業に属しているわけでもありません。そんな私でもここまでチャレンジできているのですから、皆さんにできないことなんてないと思いますよ。

エンジニアの皆さんにはまず、自分自身の素晴らしさを自分で全肯定してほしいと思います。そうすればきっと、恐怖心に支配されることなく、進みたい道を勇気を持って進んでいけるはずです。

咸 多栄 だむは
(写真:赤松洋太)

文・取材/一本麻衣 撮影/赤松洋太 編集/今中康達(編集部)

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『エンジニアtype』編集部

キャリアデザインセンターが運営するwebマガジン。「どう創る? これから先のシゴト人生」をテーマに、エンジニアの今後の仕事選択・働き方・スキルアップなどに役立つ情報を配信している。

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