エンジニア起業家に学ぶ「挑戦する勇気」出す方法 「自信が無いのは自分のせいだけじゃない」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

――2022年7月に創業したbgrassでは、主にIT業界のジェンダーギャップを解消する取り組みを行っていますよね。だむはさんは個人開発者時代も、女性エンジニア向け1on1サービス『sister』を運営していましたが、なぜ起業家になったのですか。

私が目指している「日本のジェンダーギャップ解消」という目標によりコミットするには、株式会社という形で、よりインパクトの強いアプローチをしなければならないと感じたからです。

咸 多栄 だむは
(写真:赤松洋太)

そもそも私が『sister』を開発したのは、私自身がSIerからWeb系スタートアップに転職する時に、女性のメンターを一人も見つけられなかったという経験があったから。

『sister』を立ち上げると、1〜2年の運営で500人ほどのユーザーが集まりました。そこでたくさんの女性エンジニアの話を聞く中で、今まで意識していなかった課題の存在を知ったんです。

女性エンジニアが直面している課題の原因が社会構造にあるとしたら、当事者たちが頑張るだけでは根本的な解決にはつながりません。ジェンダーギャップの解消を目指すならば、社会や企業に直接アプローチするためにも、株式会社という形で事業を運営する必要があると思い、起業を決意しました。

日本社会の構造を変えることにもつなげていきたい

――だむはさんが起業したbgrassでは、どのような取り組みを通して「IT業界のジェンダーギャップ解消」を目指しているのでしょうか。

女性エンジニア向けのハイスキル転職サービス『WAKE Career』を運営しています。

『WAKE Career』の特徴は、転職サービスを通じて企業を変えることに重点を置いている点。世界的に活用されている女性のエンパワーメント原則(WEPs)をもとに指標を作成し、それをクリアした企業だけが『WAKE Career』で採用活動ができるようにしています。

エンジニア採用は今、多くの企業にとって最優先事項の一つです。そこにダイバーシティーを掛け合わせることによって、企業を変え、ひいては日本社会の構造を変えることにもつなげていきたいという思いが込められているんです。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事