「鰻の成瀬」が急成長、超スピード出店の衝撃度 山本社長「飲食に興味ない」発言の真意とは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

六本木には飲食店がたくさんあるので、日本人の集客が難しい。そこでターゲットを変えてインバウンドを重視した。

外国人向けの広告やインフルエンサーを活用して集客した結果、月1000万円まで売り上げが伸びた。立地にかかわらず、集客を上げられることを示すことができた。

六本木店はインバウンド向けに集客を強化し、売り上げを伸ばしている(撮影:佐々木仁)

――海外にも拡大し始めています。

現在海外は香港に1店舗出店している。テイクアウト専門店だが、売り上げは好調だ。今後は台湾でも拡大しようと考えている。うなぎの市場規模があるので、拡大できるだろう。

ヨーロッパやオーストラリアも考えている。長期的には日本と同じ300~400店舗まで出店していきたい。

――急速に拡大した業態として「いきなりステーキ」と比較されることもあります。

大半の飲食店は、大規模にチェーン化できる業態を開発することはできていない。いきなりステーキは500店舗近くまで店舗数を増やしたので、勉強になる事例だ。だが、まったく同じようにはなりたくないという思いもあるので、うまく参考にしていきたい。

「飲食に興味ない」発言の真相は?

やまもと・まさひろ 1983年滋賀県生まれ。英会話教室などを展開するECCやおそうじ本舗を経て2020年に創業。「鰻の成瀬」以外にもフランチャイズ事業を手がける(撮影:梅谷秀司)

――ある媒体の取材に「飲食への興味はない」と答えていたことが話題になっていましたね。

まずは、FCオーナーや協力業者がしっかりと収益を上げられるかを大事にしているということです。初期投資額も業界では低いほうで、FCオーナーが収益を上げられる仕組みを作れている。

今、鰻の成瀬で関係のある人や業者との信頼関係を構築できていることが重要だと思っている。鰻の成瀬だけでFCビジネスを終わらせるつもりはなく、今後も続けようと考えている。

信頼関係を構築できれば、次に始めるビジネスにも乗ってくれる人が必ず出てくる。それが大事なことだ。

金子 弘樹 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かねこ ひろき / Hiroki Kaneko

横浜市出身で早稲田大学政治経済学部を卒業。2023年4月東洋経済新報社入社。現在は外食業界を担当。食品ロスや排出量取引など環境問題に関心。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事