「鰻の成瀬」が急成長、超スピード出店の衝撃度 山本社長「飲食に興味ない」発言の真意とは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

――急速に店舗を拡大しています。このペースは創業当初から計画していましたか?

今のペースは計画を上回っている。もっと遅いペースだと予想していた。そもそも、1号店を横浜に出したときにはFC化することも決めていなかった。まずは直営の1号店が軌道に乗ることが重要だ。それができたのでFCでも拡大していこうと決めた。

「うな重 松」(2600円)。うなぎは蒸す関東風だが、しっかりと焼き目をつけて仕上げる(編集部撮影)

今もFCの募集はしていない。積極的に勧誘するスタンスではなく、求められたら情報を出していくようにしている。

最初のほうは、知人がオーナーとなって出店するケースが多かった。FC1号店は顧問弁護士がオーナーだ。そうした知人やビジネスパートナーのつながりの中で広がっていった部分は大きい。

うなぎチェーンの拡大余地は?

ただ、途中からは出店ペースを上げている。鰻の成瀬のオペレーションは簡易的なので、他社が真似しようと思えば簡単にできてしまう。

そこでスピード出店をして、空白地域を埋めていくことで他社が参入しにくいようにした。うなぎの市場規模は大きくはないので、ある程度の規模をとってしまえば、資金力のある大手でも参入は難しくなる。

――今後の出店戦略は?

現在は230店を超えたところで、300店くらいまでの出店は決まっている。国内は400店までは伸ばしていきたい。

立地などの決まった戦略はない。初出店から2年ほどしか経っていないので、どのような場所が最適かといったデータがない。出店する場所ごとに戦略を考えていくほうがうまくいくと思っている。

――では、立地によって戦略を変えた事例はありますか?

例えば直営で運営する六本木店がそうだ。大通りの裏手の半地下のような場所で、オープン時は月に200万円ほどの売り上げだった。家賃だけで月100万円ほどかかるので赤字の状態だ。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事