いかがでしょうか?「部活動も、勉強も、と考えるのではなく、竹馬だと思って考える」という話でしたね。
最近では学校によって、「文武両道」を違う言葉で言い換えているケースもあるようです。
例えば「文武両道」を、「文武不岐」と表現するのです。「不岐」とは、「分岐していない」という意味です。勉強とスポーツが2つの道で分かれているのではなく、同じ道にあるんだよ、という意味ですね。
たしかに、勉強とスポーツは、お互いにいい影響を与えています。身体が適度にほぐれていたほうが集中力が上がることもありますし、スポーツをしていても頭を使って分析したり、改善方法を考えることもあるでしょう。
メンタルを安定させることにもつながる
東大生の中には、スポーツの練習メニューと勉強の計画を、両方とも手帳に書いて管理していた人がいます。スポーツ面では、今日の練習がどうだったのか、どこがダメでどのように改善すればいいのかが明確になるのと同時に、勉強面でも、なぜ解けなかったのか、次はどのようにすればミスをなくすことができるのか、を考えることができます。勉強でもスポーツでも同じことをやっていたという点で、まさに「文武不岐」だと言えると思います。
また、片方がうまくいかないときには、片方に逃げることもできます。「勉強がうまくいっていないけれど、部活はうまくいっているな」「部活でヘマしちゃったけど、今日は勉強の調子がいいぞ」と、片方がダメなときでも、もう片方がうまくいっていると、精神的に安定することがあるのです。逆に1つにだけ依存している状態だと、うまくいかなくなったときに、メンタルに影響してしまうこともあります。
部活も勉強も、と分けて考えるのではなく、両方ともつながっているという考え方を、みなさんにもぜひ徹底してもらえればと思います。
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