そこに協力関係を持ちかけたのが、ベトナムで一貫製鉄所を建設していた台プラだった。同社は世界的な化学メーカーで、鉄鋼業の知見はさほど多くない。同社は新日鉄住金などにも声をかけたが「採算が合わないと断った」(新日鉄住金関係者)。JFEが出資を決める前には、台湾の鉄鋼メーカー最大手の中国鋼鉄が25%の出資を公表していた。
台プラが70%、中国鋼鉄が25%を出資する中で、JFEの5%は決して大きな比率とはいえない。それでも、JFEホールディングスの岡田伸一副社長は「やるからには成長戦略に資するものにしたい」と意気込む。
背景にあるのが、今年4月に発表した中期経営計画だ。JFEは現在、自社で2900万トン、提携先から調達する300万トンの計3200万トンをJFEブランドの鋼材として販売している。これを2020年に4000万トン、2025年に5000万トンに引き上げる成長戦略を掲げている。
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