楽天が"ChatGPT風"の対話型AIを投入する勝算 新サービスで"買い物体験"に革命なるか

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海外展開を視野に入れた機能も充実させる方針だ。三木谷氏は「日本の市場だけでいつまでも振っていけるかどうかわかりません」と述べ、翻訳機能、カスタマーサポート、流通、在庫管理、価格設定などにAIを活用する方針を示した。

さらに、「Rakuten AI for Business」という法人向けAIアシスタントの提供も発表された。これはChatGPTのようにさまざまな質問に答えて業務を効率化するアプリだ。

Rakuten AI for Business
法人向けのAIアシスタント「Rakuten AI for Business」を提供すると予告(筆者撮影)

AIによって圧倒的に効率を上げていく

三木谷氏は自身の講演準備にもAIを活用していることを明かした。講演では、モバイルネットワークの重要性を人間の脳に例えて説明する部分があったが、実はこの例えもAIとの対話から得た情報に基づいていたという。

「私が今日お話しさせている、話のネタとかも、かなりAIから抽出しています」と三木谷氏は述べる。「人間の脳細胞って何個あるの?」「世界につながっているデバイスの数はいくら?」といった質問をAIに投げかけたことを明らかにした。これらの回答を基に、人間の脳細胞数(約1700億個)と世界のインターネット接続デバイス数(約750億個)を比較し、モバイルネットワークの重要性を説明したのだ。

三木谷氏は「AIが手元にあるということは、圧倒的に効率を上げていくことになる」とアピールした。

楽天モバイル
データ活用において楽天モバイルが基盤的な存在となると強調(筆者撮影)
石井 徹 モバイル・ITライター

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いしい とおる / Toru Ishii

1990年生まれ。神奈川県出身。専修大学法学部卒業。携帯電話専門媒体で記者としてのキャリアをスタート。フリーランス転身後、スマートフォン、AI、自動運転など最新テクノロジーの動向を幅広く取材している。Xアカウント:@ishiit_aroka

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