フワちゃん「暴言投稿で炎上」切り抜ける最後の砦 許される術はないという"絶望"は覆せるのか

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今回は被害者のやす子さんが、フワちゃんと共演するなどして、和解した映像を出すことで、一定の鎮火が期待できる可能性があります。

ただ、やす子さんは謝罪を受けたとはいえ、フワちゃんの発言で傷ついたのは確かで、そこまでして協力する義理もないでしょう。ご本人は顔も見たくないかもしれません。

容易ではない復帰と「危機の雪崩化」

これまでの露出の多さと、それに比例して出ていた反発や反感の大きさからして、事態の鎮静化はかなり難しいと思います。

特に自身の出演する「オールナイトニッポン0」が中止になったことは大きな不安材料です。直接番組で謝罪や経緯の説明、釈明をする機会をつぶしたことになり、ある意味、メディア側がフワちゃんを切ったとも考えられる判断だからです。

リスナーとの距離感の近さや、自分のファンを中心にホームだったはずのラジオが、真っ先に断を下したことで、追従するメディアが雪崩のようにつながるかもしれません。雪崩になればもう止めようがなくなります。

やはりアンチのエネルギーが強い存在の場合、一度足を滑らせれば一気にすべてを失うリスクはきわめて高いと考えなければなりません。

私はこれまでも芸能人や政治家など、有名人が、直接SNSで意見・発信するリスクを語ってきました。あくまで本人が書くにしても、少なくとも投稿は所属プロダクションのマネージャーが行うなど、安全装置をかませる必要があります。

大火となった炎上状態は、もはや消火活動で何とかするのはきわめて難しいでしょう。日頃からの用心に勝る防火はありません。

増沢 隆太 東北大学特任教授/危機管理コミュニケーション専門家

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ますざわ りゅうた / Ryuta Masuzawa

東北大学特任教授、人事コンサルタント、産業カウンセラー。コミュニケーションの専門家として企業研修や大学講義を行う中、危機管理コミュニケーションの一環で解説した「謝罪」が注目され、「謝罪のプロ」として数々のメディアから取材を受ける。コミュニケーションとキャリアデザインのWメジャーが専門。ハラスメント対策、就活、再就職支援など、あらゆる人事課題で、上場企業、巨大官庁から個店サービス業まで担当。理系学生キャリア指導の第一人者として、理系マイナビ他Webコンテンツも多数執筆する。著書に『謝罪の作法』(ディスカヴァー携書)、『戦略思考で鍛える「コミュ力」』(祥伝社新書)など。

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