「脳トレ」より効果的、認知症を防ぐ簡単な習慣 いかに脳の機能をフル回転させるかがカギ

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もし、人と話す機会がそうないという人ならば、老人ホームなどの施設に入るのも1つの手だと思います。

独居ではどうしてもコミュニケーションの機会は限られてしまいます。老人ホームなどの施設では、ほかの入居者やスタッフの方々とのコミュニケーションが自ずと生まれます。「認知機能と外出頻度には関係性がある」と言っている専門家も少なくありません。たまには「書を捨てよ、街へ出よ」の精神で、外出してはいかがでしょうか。

また、難聴や白内障が認知症の進行を速める可能性もあります。耳や目からの刺激が乏しくなるからです。補聴器をつけたり、白内障の手術を受けたりすることは、症状の進行を鈍化させる手立てになります。

散歩などの運動で脳に刺激を与えるのも有効ですし、個人的には部屋のお花を1週間に1回変えるなどして、視覚や嗅覚に刺激を与えるのもおすすめです。

新たな趣味を見つけるなんてとてもすてきなことですし、趣味の仲間ができれば、おしゃべりに花が咲き、脳はぐんと活性化するに違いありません。そんな仲間と旅行に出かけるなんて機会が増えれば、理想的ですね。

つまりは、人生を楽しむことが認知症予防にも寄与するということです。ぜひこれを忘れないでください。

医師の立場ですすめたい「認知機能改善食品」

さて、ここからは認知症を予防するための食事について紹介します。

ズバリ、おすすめの1つめは、納豆です。健康的な食事というテーマで必ずと言っていいほど出てくる食品ですね。

納豆にはナットウキナーゼという成分が含まれています。私たちはどこかにちょっとケガをしても、そのまま血が流れ続けることはなく、血が固まってくれます。これを凝固と言います。

ただ、ずっと固まり続けていても血流を阻害するので、血液を溶かす作用が必要になってくるのです。これを線溶と言います。

例えば、脳の血管が傷ついて血が止まらなくなったら脳出血、血が凝固しやすくなったら脳梗塞になってしまうので、凝固と線溶のバランスが大事。まわりくどい話になってしまいましたが、そのバランスを整える働きがあるのがナットウキナーゼです。

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