ゴディバのチョコは「冷たく飲む」が新定番 敵はスタバのフラペチーノ?

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「実は、このドリンク1杯の中に、BbyB.のチョコレートがまるごと3個入っています。ドリンクをきっかけに、チョコレートそのものに興味を持って下さり、購入して帰られる方もいらっしゃいます」(熊谷さん)

LAの人気ブランドもInstagramableな商品を発売

コンパーテスショコラティエ「ラブフローズン」チョコレートクラッシック キャラメルソルト/各590円(税込)、9月下旬まで販売予定

「昨年は前年比200%の日がありました。今年はリピーターも増え、販売初日から手応えがあります」コンパーテス・ジャパンの西村友希さんは、こう明かす。

ロサンゼルス・サンタモニカ近郊に本店を構え、ハリウッドセレブにもファンが多い高級チョコレート専門店「コンパーテス ショコラティエ」は、東京・青山店、京橋の東京スクエアガーデン内にある関連レストラン「グラムズカフェ ロサンゼルス」の2店限定で、オリジナルフローズンチョコレートドリンク「ラブフローズン」を夏季限定販売している。

街を歩いてもファッションを邪魔せずおしゃれ。

湿度が高く蒸し暑い日本の夏は、ロサンゼルス以上に、チョコレートの売り上げに影響がある。そこで、日本の気候にあう商品として冷たいフローズンドリンクが開発されたのだ。

ブランドのアイコンであるスカル模様がクール。「Instagramable(インスタグラマブル)な商品なので、情報がSNSを通じて拡散するのです。」と、ブランドPR担当の金瑞瑛さんは話す。

Instagramable=Instagram(スマホで撮影した写真に特化したSNS) + able(適する)という造語で、Instagramに載せたくなる、という意味がある。

ル ショコラ ドゥ アッシュ「ミクサージュ」各680円(税込)、一番人気はダークチョコレートを使った「ショコラ ノワール」

「ラブフローズン」は思わずSNSにアップしたくなる商品であることも、人気が広がった理由のひとつ。筆者も、この商品をスマホで撮影、SNSに投稿したことがある。

「特に、青山店近隣にお勤めの方、お住まいの方に認知度が上がってきたことを実感しています」。西村さんは話す。これ以外にも、辻口博啓氏によるチョコレート専門店「ル ショコラ ドゥ アッシュ」でも3種のフローズンチョコレートドリンク「ミクサージュ」を販売している。

ピエール マルコリーニ 「フローズン ショコランブル」702円(税込)

フランスの老舗チョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」でもフローズンチョコレートドリンク「フラッペ ショコラ」が好評、「ピエール マルコリーニ」はカカオ豆からこだわったチョコレートの本格的な味わいを表現。すべて夏季限定販売で、夏のヒット商品となっている。

クリスマスやバレンタインに比べるとチョコレートが注目されないイメージの夏だからこそ、チョコレート専門店は、夏にベストなチョコレートのスタイルを追求し、提供している。高級店に立ち寄るきっかけにもなり、意外にもコーヒーチェーン店で販売されているドリンクと変わらない価格で、本格的な味を楽しめるのだ。この夏は、チョコレートをひんやりと冷たいフローズンドリンクで楽しんでみてはいかがだろう。

市川 歩美 チョコレートジャーナリスト/ジャーナリスト

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いちかわ あゆみ / Ayumi Ichikawa

大学卒業後、民間放送局に入社、その後NHKで、長年ディレクターとして番組企画・制作に携わる。現在はチョコレートを主なテーマとするジャーナリストとして、日本国内、カカオ生産地などの各地を取材し、情報サイト、TV、ラジオなど多くのメディアで情報発信をしている。チョコレートの魅力を広く伝えるコーディネーターとしても活動。商品の監修や開発にもかかわる。

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