首都圏の湾岸高層マンション、大震災後も人気の“なぜ”

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東日本大震災後の不動産市場を占う数値が、9月20日に国土交通省から発表された。2011年7月1日時点の全国2万地点以上の地価を取りまとめた、「都道府県地価調査」である。震災の影響を織り込んだ公的機関による地価調査はこれが初めてだ。

被災地と並んで注目を集めていた首都圏の地価は、一言で表すと「西高東低」。液状化の被害によって湾岸部の人気エリアだった千葉県浦安市などが大きく下落。その一方で、地盤が強固な武蔵野台地に位置し都心にも近い東京都武蔵野市などは、ほぼ下げ止まった(図)。


江東区は下落幅が縮小 交通利便性が下支え

ただ内容を細かく見ていくと、意外な事実が浮かび上がる。浦安市とともに首都圏を代表する湾岸エリアの住宅地である東京都江東区。その地価は10年(前年比2・4%減)と比べて、下落幅が同1・6%減まで縮小している。

同じ湾岸部で、どうして大きな差が生まれたのか。

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