4割が月経異常、アスリート「婦人科問題」の深刻 10代の減量で「骨折リスク」を生涯抱えることも

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ジョギングする女性
女性アスリートが抱える婦人科問題は認知が広がってきているものの、まだまだ正しい情報がすべての指導者に伝わっているわけではないという(写真:metamoworks/PIXTA)

月経中の腰痛や頭痛がつらい、月経前にイライラや体調不良が生じるなどの、いわゆる月経痛やPMS(月経前症候群)に苦しむ女性は少なくない。

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トップアスリートの世界では近年、こうした婦人科問題がパフォーマンスに影響を与えることから適切なケアが行われるようになってきているようだ。

一方、「まだまだ正しい情報が選手や指導者に伝わっていないと感じることもある」と、ハイパフォーマンススポーツセンター 国立スポーツ科学センター(以下、JISS)婦人科医の能瀬さやか氏は言う。いったいどういうことなのだろうか。

「月経が来なくなって一人前」と言う指導者もいた

適度な運動は心身によい影響を与えるものだが、ハードなトレーニングを行う女性アスリートには、「女性アスリートの三主徴」と呼ばれる健康リスクがあることがわかっている。それは、「利用可能エネルギー不足」「無月経」「骨粗鬆症」という課題だ。一見、バラバラに見えるこの3つの症状は密接に関連している。

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