ワイルド・スピード MEGA MAX --スリルとリスクと創造的破壊《宿輪純一のシネマ経済学》
“MEGA MAX”といかにも日本らしい副題がついている。激しいカーアクションを繰り広げかつオシャレな『ワイルド・スピード』シリーズの第5作目。ちなみに原題は『FAST FIVE』とオシャレに控えめである。
毎度のことながら、超高級車の盗みを命懸けでこなすドミニク(ヴィン・ディーゼル)とブライアン(ポール・ウォーカー)が、そのような生活から抜け出て、本当の自由を得るために、裏社会を牛耳る黒幕から1億ドルを奪う“無謀”な最後の計画を実行する。
前科者ドミニクと彼を脱獄させた元FBI潜入捜査官ブライアンは指名手配犯となっていたが、最近ではブラジルで相変わらず超高級車の盗みを繰り返していた。今回は特命を受けた連邦捜査官ルーク(ドウェイン・ジョンソン)が立ちはだかる。
筆者は、実はプロレスの味方ですが、このルーク役のドウェイン・ジョンソンはアメリカのプロレスのスーパースター! ザ・ロックというのがリングネームである。筆者もファンである。
ちなみに、ヴィン・ディーゼルはガタイを見れば想像できるでしょうが、以前は本当にボディガードをやっていた。ポール・ウォーカーは、運転シーンはほとんどスタントなしというカーマニアである。過去の魅力ある主要キャストも総出演という『ワイルド・スピード』ファンにはたまらない作品。