ワイルド・スピード MEGA MAX --スリルとリスクと創造的破壊《宿輪純一のシネマ経済学》
スト-リーは、スト-リーは、細かい突っ込みどころも満載であるが、基本的には勧善懲悪で小気味いい! 出てくる女性も男性も観衆を魅了する俳優が多い。しかし、この映画の魅力は、なんといっても“スリル(Thrill)”あふれるカーアクションである。
今回もドライビングテクニックもすごいが、高級車、とくにクラシックな高級車もガンガン破壊される。
投資の世界では「リスク(Risk)」という言葉がある。この「リスク」という言葉は日本では「危険」と訳すことが多い。ただ、この「危険」は、むしろHazardに近い意味に理解されているのではないだろうか。そのため、「リスクを取る」とか「ハイリスク・ハイリターン」等というと大変危ないイメージになり、日本人は尻込みすることが多い。
しかし、本来投資で言うリスクは、VentureやこのThrillに近いのではないか。このThrillも「期待を持った緊張感」ということではないか。「ハイスリル・ハイリターン」というと日本人の投資欲も増すかもしれない。
最近、金融市場は荒れており、「リスク回避」の動きが激しい。これは値下がりリスクを避けようとする動きである。
「通貨」では、リスクの高いといわれる欧州のユーロや米国のドルが売られて、まだましな日本円や(借金が少ない)スイス・フランに向かっている。