大谷翔平の新居「晒すメディア」なぜ叩かれるのか スターや芸能人の個人情報への向き合い方の変遷
フジテレビの「Live News イット!」や「めざまし8」は7月3日から4日にかけて、番組内で謝罪し、公式サイトにも「新居には多くの観光客や地元の方が訪れる状況が発生しております。大谷選手の自宅をはじめプライベートな空間を訪れることはお控えくださいますよう、お願いいたします」といった文言を掲載した。
港浩一社長も7月5日の会見で、「フジテレビの報道により、大谷選手とそのご家族、代理人をはじめとする関係者の皆様にご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っている」(同社公式サイトの会見要旨より)と謝罪した。一方で、「出禁」の報道については、「当社が取材パスを失いドジャースの取材ができなくなったという事実はなく、適切な取材を心掛けながら、現在も取材を続けている」と否定している。
また、その後の7月11日になって、週刊誌「女性セブン」と、そのウェブ版である「NEWSポストセブン」が、「大谷翔平、ロスの『12億円豪邸』を売却の意向『もうあそこには住めない』と怒りの決断か」の見出しで続報を伝えた。新居に越さないまま手放す可能性に触れつつ、その背景にロサンゼルスで問題となっている集団強盗を指摘している。
マスメディアによる過熱報道
こうした転居報道を受けて、SNS上ではメディアに対するバッシングが強まっている。「プライベートを暴露するのはいかがなものか」「テレビ局は引っ越し費用を負担すべき」「大谷選手と家族を危険にさらしていると気づいているのか」などなど、いわゆる「マスゴミ批判」からの投稿が相次いだ。
マスメディアによる取材に「行きすぎている」と指摘が入ること、それそのものは珍しくない。「メディアスクラム」と呼ばれる過熱報道によって、関係者や周辺住民のプライバシーが侵害されるケースは多々あり、たとえば1994年の松本サリン事件では、被害者が警察やマスコミの取材攻勢によって犯人扱いされ、後に大きな社会問題となった。
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