もはや「ChatGPT」で騒いでいる場合ではない? 深みある日本語を生成するAI「Claude」の凄さ

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またChatGPTを使っていると、長い会話の中では冒頭で話をしていたり、指示をした内容を忘れていると感じることもあるが、Claude 3 Opusはまったくそのようなことを感じさせない。会話が長くなればなるほど、品質が高くなり、マニアックな回答をし始める。使う言葉遣いすら変化していくほどだ。

進化を続けるAIチャットサービスは、今日さまざまな機能を備えているため、単純に良し悪しを判断することは難しいが、少なくとも文書処理に関しての印象でいえばもっとも良い。Claude 3.5 Opusになった時、どこまでこの品質が向上するのか興味深い。

成果物を一覧できるArtifacts

さらに利便性という面では“Artifacts”という機能が気に入った。おそらくこのアプローチは他社も採用してくるだろう。

Artifactsと呼ばれる機能は、チャットサービスの中で作られたコンテンツをひとまとめにしたうえで、一覧からクリックするとすぐにアクセスできるという機能だ。アップロードした画像や文書などとともに示してくれる。

例えば文書としてまとめた製品やサービスの説明、事業計画などをアップロードし「新しい製品について、その特徴や可能性についてまとめ、プレゼンテーションスライドとしてのテンプレートを作成してほしい」と依頼すると、スライドのベースとなるアイデアを文書生成し、チャット履歴とは別にまとめておいてくれる。

(画像:Claude HPより)

データ構造のJSONの作成を依頼しても同様で、ウェブアプリのコードやベクターグラフィックスのSVGを生成させた場合は、コードとともにそのプレビューも示し、アプリであればその場で動かして動作確認もできる。

(画像:Claude HPより)

回答の根拠を質問できるのはChatGPTと同じだが、その引用元の示し方も詳細で、具体的な段落を幅広く表示してくれるため、意見の元となった情報を引き出しやすい。AIを活用するうえで、その回答がどこまで信頼できるものかを確認する作業は重要なものだが、それがとても簡単かつ素早く行えるようになっている。

ただすべてにおいてChatGPTを上回っていると言うわけではない。機能的に不足する部分もある。

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