もはや「ChatGPT」で騒いでいる場合ではない? 深みある日本語を生成するAI「Claude」の凄さ
AIチャットサービスは、まずは登録して使ってみるところから始めてみるのがいい。
無料でお試しができるClaudeは中規模の“Sonnet”まで。これはChatGPTにおけるGPT-3.5に相当する規模(パラメータ数などは非公開)で、GPT-4oに近いと目される大規模なモデルは“Opus”で、こちらは有料版(月額20ドルでChatGPTと同じ)でしか利用できない。
Haikuを含むモデルは、推論モデルの世代ごとに用意されており“Claude 3 Haiku”のように世代とモデル規模の組み合わせで表現される。
Claude 3.5 Sonnetの驚くべき速度と性能
現在最新の推論モデルは3.5で、6月21日にClaude 3.5 Sonnetとして発表された。“Sonnet”の名称が与えられているように、もっとも大きな規模のモデルに比べると圧倒的に応答性がよく(=APIサービスとして呼び出す際にはコストが安い。Claude 3 Opusの2倍の速度でコストは半分)、制限付きながら無料版のチャットサービスから、その性能を確認できる。
まずはhttps://claude.ai/にアクセスして、いくつか質問を重ねてみたり、多様な言語の資料をPDFやWordのファイルで入力してその内容についてまとめさせてみるといい。日本語で質問すれば、すべての答えは日本語で返してくれる。
与える資料が会話を記録したものだったり、書き間違いや表記揺れが多いものであっても、十分な情報量があれば包括的に複数の文書から正しい確率が高い言葉を選びながら、全体的に話の筋が通ったレポートにしてくれるのはChatGPTと同様だ。
しかし即座に返答が返ってくる応答性、文章生成速度の速さには驚くはずだ。GPT-3.5よりも高速だ。そしてレポートの品質、特に日本語での言い回しは、より低速で規模の大きなGPT-4oやGemini 1.5 Proなどよりもずっと自然に感じられる。
またレポートする文章に含まれる情報量の多さも印象的だ。
ChatGPTはどの規模の言語モデルを選んでも、指定した文字数よりも少なめの情報しか出力せず、特定の情報に関してあまり掘り下げない傾向が強いが、Claude 3.5 Sonnetは要約しつつも抽出したトピックに関して、より深みのある情報を関連づけて言及する傾向がある。情報を省略して身近なレポートにする傾向も少なめで、多めの文字数を指定してもきっちりと言及してくれる。
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