数学嫌いが「一瞬で得意科目になる」勉強のコツ 経験を積み重ねると「ある能力」が伸びるように

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補助線は、図形の問題だけの話ではありません。例えば、みなさんは「1から100までの合計の数字、つまり1+2+3+4+5+……98+99+100の答えは?」という問題を見たときに、すぐ答えられますか? 難しいですよね。

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でも、この問題の答えがすぐに出る人もいます。そういう人は、この計算式のとある部分に補助線が見えてくるのです。どこだかわかりますか?

正解は、「真ん中」です。「1+2+3+4+5+……98+99+100」のうち、「50+51」の間に線が見えるのです。この部分が式の真ん中であり、ここで式を2つに分けるとこうなります。

1      3   5……‥ 49 50


100 99 98 97 96…… 52 51


さて、この2つの式を縦に並べると、見えてくることがありますね。縦で足して、「1100」「992」「983」と考えていくと、その合計が「101」になるのです。

これは、全部そうなっていて、「49+52」も「50+51」もそうですね。そしてそれが50個あるわけですから、101×50=5050、となります。

経験を積み重ねることで得意科目に

なぜ真ん中で切れば答えが出るとわかるのか……と言われても、これは経験則としか言いようがありません。何度もこれと似たような問題を解いているから、「見える」わけです。でも、見えなければ、ずっと解けないままです。

算数・数学は、他の科目に比べて、練習がものを言う科目だと思います。何度も何度も練習して、問題を解く習慣を持つ。訓練を積み重ねて、一定のラインを超えると、「補助線」が見えるようになって、得意科目になる。

でも、その「一定のライン」のちょっと手前で、「自分は苦手なんだ、もうだめだ」と諦めてしまう人が多い科目でもあります。もし苦手意識を持っている場合は、この補助線が見えるように、訓練を積み重ねてみるとよいかもしれません。

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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