スカイマーク債権者、超強気な説明会の全容 「話さずとも、従業員の魂の叫びが聞こえる」
――スポンサーになったら、デルタはスカイマークに経営者を送り込むのか。スカイマークとの経営上のシナジー効果はあるのか。また今後、ほかの大口債権者であるロールス・ロイスなどもイントレピッドと同様に債権を取り下げる意思はあるか。
森本支社長:経営者を送り込むかは、今後(スカイマークと)話し合わないと決められない。そして今のところ、話はまったくできていない。デルタの方針はスカイマークを独立した会社として尊重するということだ。
シナジーは、非常にたくさんある。デルタが日本で国内線を飛ばすということはないので、事業面での競合がまったくない。利用客をお互いに紹介することや、デルタが開発してきたシステムをご紹介することなどができる。
デルタにとってもありがたいことがあるだろう。スカイマークはインターネットで座席のほとんどを販売されている。ここはぜひ勉強させていただきたい。
上田弁護士:イントレピッド以外の債権者が債権を取り下げる余地があるかは、私がどうこう言える問題ではない。
――仮にほかの大口債権者が債権を取り下げた場合、追加の弁済が増えるのか。
上田弁護士:当社と同じように、争いのある債権について一部を取り下げたら、早期の中間的追加弁済が可能になる。ただ、最後まで争って、裁判手続きで決着が付くまでやるかも知れない。
「破産すればインテグラルの評判が傷つく」
――外資企業への出資規制がある以上、日本側の出資比率が極めて重要になる。インテグラルに関しては、出資してくれるだろうという期待しかないのか。
上田弁護士:インテグラルが最大180億円の出資を引き受けるかどうかの交渉は現時点ではしておらず、期待値の部分はあるかも知れない。ただ、債務者側説明会で佐山(展生・インテグラル代表)さんは「債務者案が否決された場合は状況に合わせて判断する」と言った。
インテグラルはスカイマークを何とか再生しようと、スポンサーとして協力をしてきた存在。そのインテグラルが、スポンサーがANAからデルタに代わったからといって、再生に協力せずスカイマークを破産に追い込む判断をするとは思わない。インテグラルの評判を傷つけるし、ANAがよくてどうしてデルタがダメなのかという合理的な説明はできないからだ。
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