投げ売りされる輸入水、“過剰在庫”で悲鳴

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 明暗が生じている背景の一つには、「消費者の国産品への強い信頼感」(岩田芳久・日本ミネラルウォーター協会専務理事)がある。通販という販売網も、「商品を手に取って決めたい主婦を中心に抵抗感があるのは事実。輸入ものであればなおさらだ」(日本スーパーマーケット協会の内藤俊之部長)。

加えて、飲料が本業のメーカーは、夏以降の需要の安定を見越し、輸入品の仕入れを慎重に行ってきた。実際、キリンビバレッジが扱う仏「ボルヴィック」の販売数量は、輸入品ながら前年比一ケタ増と堅調が続く。

水特需が続く中、“格差”はどこまで広がるのか。

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(本誌:張 子渓、島田知穂 =週刊東洋経済2011年9月17日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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