全民主党員が泣いた「バイデンの悲惨な討論会」 討論会の観戦会場は悲壮な空気に包まれた
結局、討論会は彼女を行き詰まらせた。第3候補を選ぶことは、自分の票を捨てるようなものだとモリスは言う。だから、彼女には今のところ1つの選択肢が残されている。「もう少し考えてみます。そういうことにしましょう」。
バイデンが言い間違えるたび笑いが起こる
ヒューストンでは、クリスチャンズ・テールゲートというバーで、100人以上の若い共和党員が自分たちの観戦パーティーのために集まっていた。何人もの人々がバイデンが言葉につまづくたびにあざけり笑い、トランプが移民問題を持ち出すたびに歓声を上げた。
フロリダからヒューストンに移り住み、2018年になってから共和党を名乗り始めたというジョン・ブランチ(46)は、「バイデン大統領は自ら足を引っ張っている」と語った。
ネオンのロングホーンのシルエットがテキサス大学の焦げたオレンジ色に輝き、討論会を放映するテレビに挟まれ、他のテレビではヒューストン・ロケッツの昔のハイライトやUFCの試合のクリップなどさまざまなものが放映されていた。
多くの人が、「MAGA(Make America Great Againの略)」と 「Folks」のマスが書かれたビンゴカードを持って座っていた。その1つには、小さな文字でこう書かれていた。 「ジョー・バイデン、思考回路を失う」。
討論の最中、バイデンが兆万長者と億万長者を間違えたとき、会場は爆笑に包まれた。
「私たちの国は大問題の渦中にある」と、軍を引退し、『Make America Great Again(アメリカを取り戻せ)』の帽子をかぶっていたボブ・ホール(83)は語る。「バイデンはまだ自分がどこにいるのかわかっていない。自分の考えをまとめることも、知的な議論をすることもできませんでした」。
ホールはバイデンとトランプを対比し、トランプは「いつもリアクションが早い」と語った。