ちなみに、外向的なスタッフには内向的な人、内向的なスタッフには外向的な人がリーダーを果たすと、よりよいパフォーマンスを引きだせるという研究結果があります。
つまり、タイプの異なる人が協力し合うことでよりよい成果をだせるのです。Mさんが静かなリーダーシップでチームをまとめていったこと、それから新入りにベテラン社員たちが協力してくれたのも、タイプの異なる組み合わせの成功例かもしれません。
心理的安全性をもたらす人になれる
また一緒に働きたい上司の2人目は中学校の校長先生(女性)です。T先生は、小柄で穏やかな笑顔が印象的で、校長先生だけれど怖いところがありません。
もちろん、校長として、強い姿勢をとるときもありますが、静かに筋道を立てて話し、しかし決して迎合しません。普段から、生徒や保護者、先生の何気ない様子をよく見ていて、気になることがあると相談に乗ってくれます。
何か悩んでいるときでも、T先生から声をかけてくれるので相談しやすく、進捗報告もしやすくなります。T先生が着任してから職員室内のコミュニケーションが密になり、何か問題が起きても協力して対応したり、未然防止ができるようになったのです。
T先生は、組織に心理的安全性をもたらしてくれたリーダーでした。心理的安全性とは、「率直な意見を言ったり質問したりしても、あるいは助けを求めたりミスを認めたりしても、公式非公式を問わず馬鹿にされたり制裁を受けたりしないと信じられること」(ハーバード大学教授エイミー・エドモンドソン)です。
心理的安全性のある組織では、誰もが保身する必要がなく、よい結果を生むために協力できるので、組織にとっても働く人にとっても、よい成果を生みだすことができます。
このように、今は、さまざまなリーダーシップスタイルがありますから、内向型やHSP型にリーダーは荷が重いと決めつけないで、持ち味を生かしたリーダーシップを身につけていってほしいと願っています。
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