それでも霜降り明星・粗品が毒舌を貫く3つの理由 「無意味な噛みつき」が芸として面白い
こうやって発言を文字に起こすと、やたらと攻撃的で過激なことばかり言っているような感じがするし、実際にそのことで物議を醸している。彼に対する批判的な声も高まる一方だ。
ただ、個人的には、今のところは粗品の毒舌芸にそこまで嫌悪感を持っていない。彼の暴言というのはどこかからっとした印象があり、ネチネチした負の感情がほとんど感じ取れない。笑いのためにあえて挑発的な態度を取って「失礼ボケ」をしているだけのように見える(ちなみに「失礼ボケ」というのは粗品自身がよく使っている言葉である)。
粗品の毒舌に生々しさはない
タレントが本心で誰かの悪口を言うときには、もっと生々しさがあって嫌な印象を与えてしまうものだ。粗品の毒舌芸にはそういう感じはしない。
ただ、否定派の人にとっては、そんな粗品の軽い態度こそが余計に腹立たしいのかもしれない。もちろん、自分の好きなものを粗品にけなされて不満に思う人がいるのは理解はできる。そして、それが心のこもっていない軽口であったなら、余計に許せないという気持ちもわかる。
だが、粗品が本当の意味で誰かを理不尽に罵ったりしたことは、私の知る限りでは一度もない。あくまでも彼の中では筋が通っていることだ。
たとえば、粗品が宮迫を批判するのは、宮迫が闇営業問題を引き起こした当事者だからだ。吉本興業に所属している粗品は、その影響でいくつかの仕事を失っている。だからこそ、宮迫には恨みを抱いているのだとテレビでもYouTubeでもさりげなく語っている。
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